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今年は世界一を決めるスポーツ大会が目白押し!

興奮と感動のWBCが終わり、野球の面白さを改めて知ったファンも多いと思う。
日本の野球シーズンも開幕し、野球場に初めて足を運んだ人もいると聞くが、世界一に輝いた侍ジャパンのメンバーだけではなく、素晴らしいプロ野球選手たちの長くて熱い戦いに目を向けて欲しいと願う。
実際、今年はテレビでも日本の野球中継をみてみようという方が大勢いるとも聞いた。

さて今年は世界一を決める大会が、各競技で目白押しだ。
まずは世界水泳で、日本の福岡で7月14日から30日まで開催される。
世界水泳の日本開催は2001年の同じく福岡開催以来で、22年ぶりだから盛り上がりが期待される。
何よりコロナ禍で、延期された大会が戻ってきたことは喜ばしい。
思えば福岡の世界水泳は、当初2021年に開始予定だったが、東京オリンピック1年延期を受けて2022年に延期、さらにコロナの再拡大があって2023年まで待たされた大会なのだ。

そして世界陸上はハンガリーのブダペストで8月19日から27日まで開催される。
水泳や陸上はオリンピック種目の中でも、特にメジャーで人気があるが、来年はパリのオリンピックがあるから、さらに興味を集めている。

続いては世界バスケと呼ばれる、FIBAバスケットボールワールドカップが日本の沖縄、インドネシア、フィリピン3ヵ国で8月25日から9月10日まで開催される。
かつては世界選手権と呼ばれたこの大会は、2006年以来の日本開催だから、こちらも注目を集めている。

野球のWBCもそうであったが、決勝でなくとも予選ラウンドなどが日本で開催され、多くのファンが現場で生観戦できるのは非常にありがたい。
古くは2002年FIFA日韓ワールドカップ、そして2019年ラグビーワールドカップが日本で開催された時には、日本代表チームの活躍と相まって、人々の胸に刻まれるスポーツ大会となった。

そのラグビーワールドカップは今年、フランスで9月8日から10月28日まで開催される。
2015年のイングランド大会で南アフリカを撃破し、さらには地元開催の2019年には念願のベスト8に躍進した日本代表チームの更なる新しい景色を見たいと願うファンは多い。

このように2023年の今年は、スポーツの世界一決定の戦いが目白押しだ。
WBCは日本が世界一に輝いたが、もちろんバスケットボールやラグビーは、現状の実力的には世界一というのは、簡単な道のりではない。
しかし日本の活躍だけではなく、世界一流の実力国や実力選手の優れたパフォーマンスを
まとめてみられるのが、こうした世界大会であるから、それこそが大いなる楽しみなのだ。
さらに今年は世界柔道、世界卓球、ワールドカップバレーと大会が続く。他にも本当に数多くの世界大会は存在し、オリンピックだけではなく、その競技の世界一を目指してアスリートたちは日々、切磋琢磨しているのだ。
今年すでに終了した、世界フィギアも日本勢の活躍で、多くの話題を提供した。
そこでは、いつもライバルの外国勢がいるから面白いし、日本人だけを応援するのとも違う一流の世界がある。

思えば、春夏秋冬、スポーツは1年中楽しめるものだ。
そうなると、色々な競技の世界大会のカレンダーを改めてチェックしたくなる。
あの競技は来年か、この競技は2年後なのか・・などと、それだけで楽しくなる。
ちなみにブダペストの次の世界陸上2025は、1991年以来34年ぶりに、東京の国立競技場で開催される。

でも、まずは今年のこれからの、豪勢なラインナップが揃った世界大会を大いに楽しもうではないか。
そして来年に控えたオリンピック・パリ大会に準備する、世界のアスリート事情も知ることで、よりそのスポーツに興味を抱くことができるだろう。
選手の名前から、特徴、パーソナルデータ、個人記録、そしてちょっといい裏話、すなわちエピソードもいっぱい知ることができたら、きっと今よりもっと親しみが湧くに違いない。

もちろんスタジアムやアリーナに出かけて、生で観るのは最高の楽しみだ。 
しかし現地に足を運び、観戦できる人は限られている。
そこでテレビ放送の編成が気になって来るだろう。
視聴者にとって嬉しいことに、先にあげた大会は、全て地上波テレビ放送がある。
世界水泳はテレビ朝日、世界陸上はTBS、世界バスケットボールは日本テレビとテレビ朝日、ラグビーワールドカップは日本テレビとNHKである。
ラグビーは地上波以外にもBS放送や配信、Jスポーツによる全試合の衛星放送もしっかりある。世界柔道はフジテレビ、世界卓球はテレビ東京、ワールドカップバレーはフジテレビがいずれも地上波放送だ。特にバレーボールは、男女ともにパリ五輪出場を賭けた7試合ずつ、なんと14試合が地上波のゴールデンタイムに生中継される。
チケット代もいらない、交通費もかからない、自分の部屋で時にはビールでも飲みながら思う存分楽しむのも悪くない。
台本や脚本がないスポーツのドラマは、どこでクライマックスや感動シーンがあるのかさえ分らない分、ドキドキは止まらない。
当代きっての役者を揃えた映画や演劇と同じように、観る者をいつも熱くさせるのが、選りすぐりの一流アスリートたちが集う世界大会だ。
そして、巷でよく言われる「にわかファン」・・大いに結構ではないか。

追記)世界一を決める大会では、女子のFIFAワールドカップがオーストラリアとニュージーランドで7月20日から8月20日まで開催されるが、放送がまだ決まっていない。その件については別掲コラム「女子サッカーの現在地」を読んでいただきたいと思う。
またバスケットのワールドカップに関連する記事として、別掲エッセイ「記憶の解凍シリーズ⑤NBA伝説のスカィフックとレイカーズ八村塁」を参照いただければと思う。
さらにラグビーのワールドカップ関連では、別掲エッセイシリーズ・記憶の解凍⑧「 日本ラグビーワールドカップ中継の黎明期から現在」~日本のトライが消えた日~を読んでいただけたら幸いである。
一番最近のバレーボールに関しては、別掲男子バレーボール46年ぶりのメダル ~龍神ニッポンの愛称が躍る~ を参考にしていただけたら幸いである。

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