columnコラム
essayシリーズ・記憶の解凍
素敵なエピソードに溢れる国を目指して
人は誰しも様々な経験をして、色々な事象に触れながら人生を過ごしている。生きていく過程で、心に残るエピソードがたくさんあるときっと楽しいはずだ。エピソードとは誰かに話したくなり、共有して継承したくなる出来事であるが、必ずしもハッピーなものばかりではないかもしれない。それらは自分の人生と同様に喜怒哀楽のエッセンスがいっぱい詰まった忘れがたい記憶なのだろう。
きわめて個人的なエピソードもさることながら、この国で暮らす人々みんなにとって共通の感動や逸話を持つことができるのは、生活に潤いをもたらすに違いない。
それらのエピソードは人の営みに関わる様々なジャンルから生み出される。音楽、文学、映画やイベント興行とありとあらゆる文化的な楽しみがあるが、スポーツがもたらすパワーとそれにまつわるエピソードの豊かさは計り知れないと思う。4度の自国開催のオリンピック、プロ野球、大相撲、箱根駅伝、Jリーグ・・数え上げたらきりがないほどのエピソードがある。